以前、実母が入院したことがある。入院期間は2週間。
私の自宅から実家まで車で3~4時間の距離。公共の交通機関を使っても同じくらい時間がかかるところだけど、実母だし、何か手伝わないといけないかなと入院前に実母に確認してみた。
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実母によると、入院中の着替えなどはお嫁さんがやってくれるし、他にやることないから別にいいよ~ということだった。
ただ、お嫁さんの手前、お見舞いに1回位は顔出してねって言われた。
2週間の入院で実の娘がお見舞い1回、なんとも味気ない話だけど、母の意見通りに事(こと)を進めた。
仕事が休みの日にお見舞いの予定を立て、入院中の母にメール。
私「○日に行こうかと思うけど大丈夫?」
実母「大丈夫だよ~」
ところが、○日当日、雪のため午前中は高速道路不通。
お見舞いの予定を立てたのは確かに2月だったけど、私の実家はめったに雪なんか降らないのでビックリ!
だけど滅多に雪が降らない地域にちょっこっと雪が降ると立ち往生してしまう。
そのニュースを見て早速母にメール。
私「高速道路が雪で不通だからちょっと遅れるね。大した雪じゃないからすぐ開通すると思うよ。」
実母「そんな状況じゃ仕方ないから今回は来るのは中止にしな!」
実母は入院中なのに自分のことより私の方が心配なんだろうね。多分、私が同じ状況だったら息子に同じことを伝えるだろうなぁ・・・
そして高速道路が開通したのは夕方過ぎだったので、お見舞いは断念。
結局、入院中にお見舞いには1回も行かなかった。
実母は別に来なくても大丈夫だよ~と気丈で穏やか。
多分、病気的には本当に大丈夫だったと思う。
だけど、やっぱりお見舞いは1回でも行っておけばよかったな、と少々反省。
入院中の息子のお見舞い
4~5年前に私も2週間ほど入院したことがある。
長男が高校生で次男が中学生の時。
夏休みの間だったので、長男次男が協力して家事をこなしていたと思う。(夫はほとんど仕事で、多分、おおむね次男が担当)
晩ごはんはコンビニ弁当とかクックドゥーの麻婆豆腐だったり、チャーハン作ったり、卵やハムを焼いたりしてたと思う。
そんな中、次男ってば毎日私のお見舞いに来てくれたんですよね。
夏休みと言えど、次男にだって部活とか友だちとの約束とか色々あったと思うのに、毎日お見舞いに来て、30分くらい私と過ごしてくれました。
私「母は大丈夫だからそんなに毎日来なくてもいいよ。大変でしょ」
次男「来たいから来てるだけだよ」
え!?
(;・∀・)
この返答、すごくない?
私はすごいと思ったんだけど・・・
この時、次男は中学生なので、もう母に甘える年でもなかった。だけど、こういうことができる子なんだ、すごいな、と思った。だって私だったら面倒くさくなるもん。
私はどちらかと言うと、親の言葉を真に受けて、「来なくてもいいよ」って言われたら「ラッキー」と本当に行かない。
まあ、これが命にかかわるような病気だったら行動は違ってたかもしれないけど、至って元気な入院生活だったので、「お見舞い面倒だから(←言わないけど)必要なときは言ってね」となる。
長男も私と同じタイプで、次男に誘われたり、用事があるときは来たけど、毎日は来なかった。それはそれでいいと思う。
入院生活と現実生活ってかけ離れているので、現実生活を送っている人に入院している私が負担になるのがいやだったりするんですよね。
なので、現実生活を送っている人の負担はなるべく最小限にしたい。そう考えていたのに、次男は毎日来る。私は心配になりながらも、やっぱり嬉しかった。
「来なくてもいいよ」って言われても、「来たいから来てるだけだよ」って言う。こういうことを負担に感じずできる次男って本当にすごいなぁと思った。
病院の売店で次男にお菓子を買ってあげるのが嬉しかったよな。
自分でも白状だなと思う
つまり、入院している人は現実生活を送っている家族に負担をかけたくないと考えているので、「来なくてもいいよ」って言うけど、実際来てくれたらうれしいんだよ。(会社の人とかは絶対来てほしくないけど)
だから、多分、実母は私がお見舞いに行ったほうが嬉しかっただろうなぁと反省している。
だけど、面倒くさくてついつい実母の言葉に甘えてしまう私
(--;